猫はお留守番が
得意?
子猫のお留守番の
方法

単独行動が好きで自由気ままに過ごしている猫はお留守番上手とされてますが、好奇心旺盛で多感な子猫のうちは、ケガや誤飲などの子猫ゆえの心配ごとはつきものです。子猫のお留守番は、どういったことに気をつければよいのでしょう。

子猫が食事と排泄ができるまで
家族や知人に協力してもらおう

赤ちゃん猫の場合、本来であれば生後2ヶ月ぐらいの月齢までは母猫が体温維持や食事・排泄など身の回りのお世話をしている時期です。子猫が自力で食事や排泄ができるまではこまめなお世話が必要なため猫だけの留守番は難しいでしょう。長時間の留守にする場合は家族や知人などに相談して協力してもらいましょう。

安全な環境を
しっかり準備して
まずは短時間からスタート

成猫であれば、必要な環境さえ整えば1泊ぐらいのお留守番は可能になりますが、まだ子猫のうちは、子猫をひとりにした外泊は控えましょう。最初から長時間ではなく、1〜3時間など短時間からスタートしましょう。

お留守番に必要な環境

  • フード
    傷みにくいドライフードを用意。決まった時間に決まった量が出てくる自動給餌器の利用もおすすめ。
  • きれいなお水
    猫が倒してしまったり、手足を入れてしまったときのために、きれいなお水は複数置くこと。
  • 清潔なトイレ
    出かける直前に、きれいな状態にしておくこと。
    猫は汚れたトイレが嫌いです。汚れていると他の場所で粗相する原因にもなります。
  • 室温管理
    エアコンを使って快適な室温を保ちましょう。エアコンで温度や湿度を管理していても冷えすぎや熱さを感じる場合があります。そういったときのために猫自身が環境に応じて選択できるようにブランケットや涼める場所を準備しておくことも大切です。
  • ケガや事故につながるものは片付ける
    電気コードや猫が食べてはいけない観葉植物、落としたら割れそうなガラス製品など、猫がいたずらする危険があるものを片付けておきましょう。

子猫の留守番は
ケージの利用がおすすめ

日頃からケージの中を寝床にしておくと、子猫がお留守番の間ストレスなく過ごすことができます。ケージの大きさは上下運動ができる高さがおすすめです。ケガや誤飲などの安全面が守られ、地震など突然のトラブルがあったときの脱走の予防になります。ケージの中には、きれいな水、フード、子猫用トイレ、猫用ベッドやブランケットを置き、寒暖を選べるようにしましょう。

子猫用トイレは こちらから

帰宅後は異常がないか確認
アフターケアも忘れずに

帰宅したら、留守番後のアフターケアをしながら、異常はないかチェックします。

  • トイレの掃除
    トイレが汚れていると我慢してしまう猫もいます。帰宅したらすぐにトイレの掃除をしましょう。オシッコをしているか、下痢をしていないかチェックします。
  • 食器を洗って、新鮮な水とフードに変える
    留守中に飲んだ水の量と食べたフードの量を確認して、日頃の食欲と変わりはないか確認。
  • 体を撫でてグルーミング
    ケガをしていないか、体調に異常はないか確認する。

異常がないことが確認できたら、たっぷり遊んでエネルギーをあげましょう。

内田 恵子 獣医師
監修
内田 恵子 獣医師

元ACプラザ苅谷動物病院統括院長。JAHA内科認定医、JAHAこいぬこねこの教育アドバイザー。小動物臨床に35年間従事した後、現在ペットの動物病院でのストレスを軽減し、問題行動を作らない技量を広めるため活動中。