子猫を迎えるまでの準備と、
当日の過ごし方

いよいよ、待ち望んでいた子猫が我が家へやってきます。はじめての環境に緊張している子猫のために、暖かく静かな環境で、安心・安全を感じてもらいましょう。子猫は不安を感じやすいため、はじめは話しかけたりせず、無言で過ごしましょう。

前日まで

匂いを覚えてもらおう

知人やブリーダーから子猫を引き取る場合、可能なら子猫と何度か顔を合わせて、自分を覚えてもらいましょう。清潔なハンカチに自分の匂いをつけたものを渡しておき、子猫の寝床に入れてもらうなど効果的です。子猫のご飯の食べ方、ほかの子との遊び方、活発かどうかなどの情報も教えてもらうと、自宅に迎えてからの急な変化にも対応できます。

匂いを覚えてもらおう

当日の朝

お迎えは午前中に

お迎えは午前中に

一日中在宅できる日を選んで、子猫を迎える日を決めます。あらかじめ使っていたトイレの砂や敷物をもらっておくとよいでしょう。当日は、子猫が急に体調を崩しても動物病院に連れていけるように、迎える時間は午前中を選びましょう。

当日の昼①

ケージ内で安心・安全を提供

ベットとトイレとキャリーが入る少し大きめのケージを準備します。家についたらキャリーごとケージ内に入れ、キャリーの入口を開けて子猫が自分から出てくるまで待ちます。声をかけず静かに待ちます。ここが安全な場所であることを示すために、少量のフードを置くと効果的です。しばらくは、ケージの中で食事をさせます。数日~1週間してから室内デビューです。留守になる場合は、慣れるまでケージ内で過ごさせます。

ケージ内で安心・安全を提供

当日の昼②

基本的にトイレトレーニングは
ほとんど必要ありません

子いぬと異なり、ほとんどの子猫はトイレで上手に排泄します。子猫が入れる低めのトレイと砂を準備しましょう。排泄後は自分で砂をかけます。排泄後は、できるだけ速やかに砂を取り除いてください。汚れたトイレでは排泄しないことがあります。母猫が使っていたトイレの砂と同じものを準備するとよいでしょう。母猫から離された子猫は、とても不安です。ちょっとした物音に過度に反応します。ケージを半分、布で覆うのも効果的です。静かな環境を提供しましょう

基本的にトイレトレーニングはほとんど必要ありません
子猫用トイレは こちらから

当日の夜

ケージの中のベッドで休ませましょう

静かで暖かい環境であれば、子猫は食事をとります。食後に排泄すると眠くなります。ベッドには、自分の匂いをつけておいたハンカチを一緒にいれておくとよいでしょう。
猫の祖先は砂漠にいました。暖かいところが大好きで、寒いところは苦手です。夜間に低温にならないようにしましょう。
一人ぼっちにすると長時間鳴き続けることがあります。お留守番は生後7~8週間たっていると安心です。

ケージの中のベッドで休ませましょう
内田 恵子 獣医師
監修
内田 恵子 獣医師

元ACプラザ苅谷動物病院統括院長。JAHA内科認定医、JAHAこいぬこねこの教育アドバイザー。小動物臨床に35年間従事した後、現在ペットの動物病院でのストレスを軽減し、問題行動を作らない技量を広めるため活動中。