最初の毛色はキジトラ!
野生動物は自然の中で獲物や外敵に見つからないように、毛色でカモフラージュをしてきました。猫の祖先も最初は砂漠地帯の景色になじみやすいキジトラだけ。白や黒が突然変異で生まれても、淘汰されて生き残れませんでした。しかし、猫が人の身近で暮らすようになってからは、危険が減りさまざまな毛色のバリエーションが増えていったのです。
きょうだいでも
毛色や模様が違う
猫はきょうだいでも毛色や模様が違います。猫は、別の受精卵から生まれる二卵性双生児と同じで、卵子が持つ遺伝子に応じてさまざまな毛色や模様になります。顔立ちや身体的特徴も異なる場合があり、一緒に生まれても似ているとは限りません。一方で、毛色が決まっている純血種は、卵子が持っている毛色の遺伝子の種類を、その猫種向けにコントロールしているので、似ている毛色が生まれるというわけです。
毛色と模様のバリエーション
猫の毛色と模様は大きく分けて「しま模様」「単色」「二色以上」のグループに分かれます。毛色の濃淡や模様の現れ方には個性があり、茶トラと白が混ざった模様、頭部が白黒に分かれたハチワレ、足が白いソックス柄などさまざまです。