遊びは子いぬの心の栄養になるのでたくさん遊んであげましょう。
しかし、遊びや生活にもルールがあり、それを教えることもしつけです。
また、慣れないことや苦手なことを減らす社会化もやっていきましょう。
子いぬと遊ぶ時は、必ずおもちゃを使って遊ぶようにしましょう。
そうしないと人間の手足や着ている服をおもちゃにして噛むようになるからです。
遊びの主導権は飼い主さんが握って、遊びのスタートとエンドの合図や遊びのルールを教えましょう。
レトリーブ遊び
ボールなどのおもちゃを投げて、子いぬが飼い主さんのところまで持って来る遊びです。
- ①ボールを子いぬの目の前で転がし、興味を持たせます。
- ②転がるボールを子いぬが追いかけたら、くわえるのを待ち、どこへ持って行くのか見ておきます。
- ③子いぬが持って行った場所へ向かい、褒めたりおやつを与えてボールを落とすのを待ち、今度はその場所からボールを転がして追いかけさせます。
- ④子いぬがボールをくわえて、持ってきたら褒めておやつと交換し、ボールを投げて距離をのばしていきましょう。
- ⑤この遊びに慣れてきたら、ボールを渡す合図を教え、徐々におやつとの交換なしで遊ぶようにしましょう。
引っ張りっこ遊び
ロープなど、引っ張り合いができるおもちゃをくわえさせて、引っ張り合う遊びです。
- ①ロープを子いぬの目の前でランダムに動かし、興味を持たせます。
- ②子いぬがロープを追いかけはじめても、動きを止めずにくわえるのを待ちます。
- ③子いぬがくわえたら軽く引っ張って、放さないか確かめて、しっかりくわえているようなら、引っ張り合いを始めます。
- ④しばらく子いぬと引っ張り合いを続け、楽しく遊んでいる時に遊びを中断します。手の動きを止め「オフ」などの合図の言葉を言い、ローブを取り上げます。
- ⑤取り上げたら、すぐに子いぬを褒めて、再び遊びをはじめましょう。
じゃらし遊び
長い棒の先に、紐でぶら下がったキューキュー鳴るおもちゃをつけて、猫じゃらしのように遊びます。
- ①最初はおもちゃを床に這わせるように動かしたり、止めたりして子いぬの興味を引きます。
- ②子いぬが追いかけはじめたら、捕られる寸前で大きく動かして、狩猟本能を刺激します。
- ③子いぬがおもちゃを捕ったらしばらく遊ばせ、気が緩んだ時に、棒を大きく動かしたり、小さく動かしたり、止めたりして子いぬの様子を見ながら遊びましょう。ただし、あまり高く宙に動かすと、ジャンプした時に足に負担がかかる子いぬもいるので注意しましょう。
ぬいぐるみ遊び
子いぬにとってぬいぐるみは、じゃれさせて遊んだり、投げてレトリーブさせるなどいろいろ活躍します。最初は与えっぱなしにせず必ず飼い主さんの管理下で遊ばせましょう。また、ぬいぐるみの鼻や目、飾りなどにボタンが使われている場合、ちぎって飲み込むと危険なので、あらかじめ取ってから遊ばせてください。
知育玩具でひとり遊び
おやつを詰めて使うゴム製の知育玩具は、飼い主さんがかまってあげられない時に、ひとり遊びできるので便利です。しかし、子いぬはどんな行動にでるかわからないので、最初は必ず飼い主さんが見ている時に与えましょう。
知育玩具は、いぬが転がしたり、押さえつけたり、引っ張りだしたりするうちに、中のおやつが出てきて「どうやったらもっとおやつが出てくるのか」考えながら遊んでくれます。安全に遊べることがわかったら、ハウスなどで待機させる時など、子いぬが退屈しないように与えるのもいいでしょう。また、おやつを詰めたおもちゃを隠しておき、探させるゲームなども楽しめます。