遊びとしつけと社会化 遊びとしつけと社会化

遊びは子いぬの心の栄養になるのでたくさん遊んであげましょう。
しかし、遊びや生活にもルールがあり、それを教えることもしつけです。
また、慣れないことや苦手なことを減らす社会化もやっていきましょう。

社会化トレーニング 社会化トレーニング

いぬが「社会に順応する力を養う」ことを社会化といいます。

いぬは経験を通じて生涯社会化を続けますが、特に生後3週間~14週間(生後3カ月半)までに体験したことには順応しやすい傾向があり、「社会化期」と呼ばれています。前半の生後2カ月ぐらいまでの間に親犬や兄弟犬と接して、犬同士のコミュニケーション方法を学びます。

その後、新しい飼い主さんのところで人間との触れ合いや世の中のいろんな音やモノなどを体験させることで、社会に対する順応能力が増して行きます。この社会化期に子いぬを部屋から出さないでいると、成犬になっても初めて見るものや聞き慣れない音に過敏に反応して、引きこもりや逃走する場合もあるので気をつけましょう。ただし、生まれつき怖がりのタイプもいるので無理やり体験させるのではなく、子いぬが楽しく過ごしているか確認しながら徐々に慣らしていきましょう。

家の中のいろんなモノや音に慣れさせましょう

掃除機、洗濯機、食洗機、湯沸かし器、ドライヤーなどの家電音、缶や鍋類の金属やチャイムなどの生活音に慣れさせましょう。音に反応して、食べることや遊びが中断してしまう子いぬは、音に敏感なタイプです。それを理解して子いぬが怖がらないように、徐々に小さい音から慣れさせていくようにしましょう。

いろんなタイプの人に慣れさせましょう

男性・女性・子供・高齢者など、いろんなタイプの人と触れ合う機会を作りましょう。子いぬを抱いてご近所への挨拶を兼ねて出向いて触ってもらい、子いぬの好きなおやつを相手から与えてもらうのもオススメです。触ってもらった後すぐにご褒美を与えるのがうまく慣れさせるポイントになります。ただし、子いぬにストレスがかからない程度に様子を見ながら行いましょう。

いぬ同士で遊ばせましょう

子いぬのうちに、できるだけ他のいぬといっしょに遊ばせる時間を作りましょう。遊ばせるいぬに心当たりがないなら、動物病院などで行われているパピークラスなどを探しましょう。

外の世界にも慣れさせましょう

自動車、バイク、自転車、電車、踏切、人ごみなども生後3カ月半ぐらいまでに経験させましょう。最初は子いぬを抱っこするか、スリング※の中に入れて近所を歩く程度で戻り、徐々に距離や時間を延ばしましょう。できれば苦手になる子が多い、花火や雷の音もCDなどを利用して体験させるのがオススメです。

また、車に乗せるトレーニングなどもしておくと安心です。ただし、他の犬の排泄物があるような場所で降ろしたり、ワクチン接種歴の不明な犬との触れ合いは控えましょう。

※スリングとは・・・抱っこひもの一種。幅広の布をたすきがけのように肩に
かけ、たわんだ部分にいぬをいれます。