子いぬを迎える準備 子いぬを迎える準備

我が家の新しい家族となる子いぬが決定したら、家に迎える日までに生活できる環境を
整えておきましょう。
必要なペット用品を揃えるのはもちろん、子いぬにとって危険な箇所がないかチェックし
ておきましょう。

子いぬを迎えたら 子いぬを迎えたら

初めて家に来た子いぬは、無邪気そうに見えても環境の急変に戸惑いや不安を感じ、ストレスを抱えているものです。家族全員で構いすぎて、睡眠不足とそのストレスで体調を崩す子いぬも少なくありません。 だからと言って、ひとりぼっちにしておくとさらに不安になる場合もあるので、人がいる空間に居場所を用意して、寝ていたら邪魔をせず、子いぬの方から近寄ってきたら優しくなでて安心させましょう。

そんな子いぬの気持ちを想像しながら、新しい家での生活に慣れるように温かく接してください。できれば、子いぬが来た数日間は、誰かが家にいられるように仕事や買い物などの出かける用事を調整しておきましょう。

新しいお家に慣れさせましょう

新しい環境に慣れさせるには、子いぬを自由にして探索させてあげることが大切です。子いぬは、噛むことで学習しようとするので、噛んで危険なコード類、薬品、観葉植物などはあらかじめ片づけておきましょう。

また、怖い思いや危険な経験をさせないよう落ちそうなモノなどがないかチェックしておくと安心です。サークルやフェンスなどで、子いぬにいたずらされたくない場所に行けないようにしておくのも良いでしょう。

しつけは家にきた当日から

「しつけは家にきた当日から」と言いますが、初めてやってきた子いぬは、何もわからないのが当然で失敗も粗相もします。それを叱るのではなく大きな心で受け止めて、やってほしい行動に導きましょう。そして「成功したら褒める」をしつけの基本にしてください。

おもちゃで遊んであげましょう

子いぬが活発に動いているようであれば、用意していたおもちゃで遊んであげましょう。まだおもちゃでの遊び方を知らないことが多いので、最初はおもちゃを持って動かし、興味を持たせてじゃれさせることからスタートしましょう。よく尻尾を振りながら、おもちゃを追いかけてきたら楽しんでいる証拠です。おもちゃを鳴らしたり、動かし方を変えるなど、子いぬの様子を見ながら加減して遊びましょう。また家に慣れるまでは、自由にさせたり、遊ばせたりする時も目を離さないようにしてください。

夜鳴きは添い寝して安心させましょう

夜になり、飼い主家族が寝室へ移動し、リビングルームのハウスでひとりぼっちだとわかった途端、寂しくて夜鳴きをしてしまう子いぬも少なくありません。そんな時は、ハウスの近くで添い寝してあげましょう。持ち運べるクレートをハウスにしている場合は、クレートごと飼い主さんの寝室に持ってくる方法もありますし、移動させたくないのなら、夜鳴きがおさまる数日間は、リビングのソファなどで寝てあげると、気配を感じて安心します。

家に慣れてきたら少しずついろんな経験をさせましょう

いぬは体験を通じて多くのことを学習する動物です。特に人間との生活や社会に順応する「社会化」の能力は、子いぬ時代から発揮します。なかでも生後14週齢(生後3カ月半)頃までは「社会化期」と呼ばれ、視覚、聴覚、嗅覚、触覚の刺激となるさまざまな体験をすると、生活環境のいろんなことに順応できるいぬに成長するとされています。

家に慣れてきたら少しずつ外に連れ出して、いろんな体験をさせてあげましょう。もちろんこの時期を過ぎてもいぬは社会化を続けるので、日々のお散歩でどんどん順応力を高めてください。

ワンポイントアドバイス

ご近所に子いぬを飼ったことを伝えて挨拶しておきましょう! 家に慣れてきたころを見計らって、子いぬを抱っこして連れて行き、ご近所の方に挨拶をしておきましょう。迷惑をかけないように努力することを伝え、子いぬの顔と名前を憶えてもらえると、ご近所の印象も変わります。万が一迷子になった時に尋ねることもできますし、かわいがってもらえる可能性もあります。また、挨拶を通じ知らない人と接することで子いぬの社会化にもなります。

犬の登録と犬鑑札について 犬の登録と犬鑑札について

「狂犬病の予防注射の接種」ともに、生後3カ月以上の犬は「犬の登録」が義務づけられているので、居住している市区町村に飼い犬の登録をしましょう。登録は基本的に生涯に1回ですが、所在地や所有者が変わった場合は届け出が必要です。登録書類は各地方自治体に提出し、愛犬が登録されると犬鑑札が交付され、狂犬病の注射済票とともに常に犬の首輪につけておくことになっています。最近では、最初の狂犬病の予防注射を接種した際に、登録申請の代行をしてくれる動物病院も増えています。